『第九回 和』特設ページ
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第九回 和
日時
2022年10月5日(水)
18時開演(17時30分開場)
場所
中央区立日本橋公会堂 4階 日本橋劇場
入場料
自由席(前売り)2,500円 (当日)4,500円
指定席(前売り)4,000円
曲目
1、邦楽オーケストラ「木星」(ホルスト作曲・簑田弘大和楽器編曲)
2、長唄「土蜘」より「切禿」「仙台座頭」
3、雅楽(舞楽) 右方「抜頭」
4、山田流箏曲「姿の関守」
5、日本舞踊 長唄「太刀盗人」
お楽しみポイント
①邦楽オーケストラ「木星」(ホルスト作曲・簑田弘大和楽器編曲)
邦楽の演奏会に縁のなかった方でも、有名なクラッシックを取り上げることにより、まずは関心を持っていただくことが重要だと思います。過去の演奏会でも大変好評で、邦楽の演奏会に足を運ぶきっかけになったというお話をいただいております。
邦楽には弦楽器にあたる箏、三味線、胡弓。管楽器は尺八や雅楽。打楽器はお囃子。弦楽器と打楽器の要素が含まれた琵琶などがあります。普段は各々が別々に演奏会をしておりますが、芸大での交友関係を生かし、このように一堂に会して演奏できるのは和公演の特徴です。
②長唄「土蜘(つちぐも)」より「切禿(きりかむろ)」「仙台座頭(せんだいざとう)」 文久2年(1862)三代目杵屋勘五郎作曲
常磐津(ときわず)の「蜘蛛(くもの)糸(いと)」を改作し長唄として作曲したものです。上・中・下の三部作となっており、あらすじとしては、源頼光に腕を切られた土蜘が、切禿(おかっぱ)の童となって、頼光の寝所に入ろうとしますが、警護する坂田金時・薄井貞光に追い払われる上の巻、仙台座頭となり奥州浄瑠璃を語る中の巻、僧となって現れるも頼光の持つ名刀「蜘蛛切丸」により退治される下の巻となっています。多くの演奏会では切禿のみが演奏されますが、今回は仙台座頭も続けて演奏します。
③雅楽(舞楽) 右方(うほう)「抜頭(ばとう)」
「抜頭」はおよそ1300年前に林邑(りんゆう)という、現在のベトナム地方にあったインド文化を有した国・チャンパ王国の僧によって日本に伝えられた、まさに大陸由来のエキゾチックな音楽と舞です。
八多羅拍子という舞楽のみで使われる5拍子の軽快で活発なリズム。その抜頭の舞は荘厳でありながらも、ときに異様な感情の高まりを表す諸説のミステリーを秘めており、この演目の魅力ともいえます。
また今回はソリストとしても活躍する精鋭の若手奏者を中心に編成されており、それぞれの演奏も聞きどころとなっております。
④山田流箏曲「姿の関守」 昭和35年9月 杉田嘉次 作詞 三代萩岡松韻作曲
昭和37年11月に、六代目藤間勘十郎の振付で、坂東玉三郎丈が舞い、初演されます。
関守というのは、紅梅の一種で、屋敷娘の、気品があり清純な姿を紅梅の精の様だと歌った可愛らしい曲目で、主人公である娘が籠に乗って登場する様な曲調で始まります。中程は、箏曲仕立てで、最後は、再び「エッホ エッホ!」と籠に乗って、娘が去りゆく構成が見所です。
⑤日本舞踊 長唄「太刀盗人(たちぬすびと)」
訴訟ごとで都に滞在していた万兵衛は、無事に仕事を終えて田舎に帰る前にみやげ物を買おうとにぎわう市を訪れます。珍しいもの、高価なものなどに目移りしながらぶらぶらしているところを、スリの九郎兵衛に目をつけられてしまいます。万兵衛に近づいた九郎兵衛はたくみに彼の太刀を奪い取りますが、すぐに気付いた万兵衛に「ドロボウだ!」と騒がれます。同じように騒ぎ立ててまわりを煙に巻こうとしているところに目代が通りかかり仲裁に入ります。話を聞いた目代がどちらの持ち物かはっきりさせようといろいろ質問するのですが、九郎兵衛が万兵衛の答えを盗み聞きして答えるのでいっこうにわかりません。どうやら盗み聞きされていると気づいた万兵衛が小声で答えると、聞き取れなかった九郎兵衛はしどろもどろになり…。このやり取りにお客様の笑いは絶えないでしょう。
出演者
長唄:
杵屋利次郎・杵屋正則・杵屋勝英治・東音西垣秀彦
東音安岡麻里子・東音丸山登紀子・東音大島早智・松永忠之助
三味線:
杵屋五助・東音簑田弘大・東音穂積大志・松永忠三郎・
杵屋正叡・東音味見優
杵屋五三吉都・東音渡辺麻子・東音佐藤さくら子・杵屋小三郎
囃子:
藤舎呂凰・望月秀幸・望月太左幹・住田福十郎・
藤舎呂近・堅田崇
藤舎推峰・藤田和也
山田流箏曲:
萩岡松柯・山下紗綾・長岡園美咲・萩岡由子
田中奈央一
生田流箏曲:平田紀子・日原暢子
胡弓:
都山流尺八:友常毘山・松岡幸紀
雅楽:
三浦元則・新谷恵・伊崎善之・國本淑恵・大塚淳平・纐纈拓也・
三浦はな・間東優香・柏木理・南菜央美(鉦鼓)・青木総喜
琵琶:
日本舞踊:藤間章吾・藤間仁凰・藤間豊彦・藤間直三
編曲:大野理津